遺品整理が大変な理由とは?

遺品整理が大変な理由とは?

 

遺品整理は、単なる片付けや整理とは異なります。
故人が生きてきた証である遺品を片付けることは、故人の人生そのものに向き合うことでもあります。
そのために、遺品整理をいろいろな面から「大変だ」と感じてしまう方が多いのです。

遺品整理は引っ越しよりもはるかに大変だと言われます。
なぜ遺品整理が大変だと言われるのでしょうか?

心の整理がつかない

遺品整理を大変だと感じる理由としてまず挙げられることは、遺族の心の整理がつかないということです。
急死してしまったときはもちろんのこと、たとえ長い療養生活や介護状態にあったとしても、遺族が感じる悲しみや喪失感は計り知れません。

たとえ死に対する悲しみが癒えてきたとしても、自分と関わりが深かった人が遺した品々を処分することはたやすいことではありません。

遺された品々からは、故人の生き様や人柄がありありとよみがえってきます。

もういない人のものだからこそ、捨ててよいかどうかという迷いや罪悪感も生じてくるでしょう。
ですが、何もかも遺しておくということは、現実的ではありません。

遺品を長期間放置していると、故人の大切にしていた品々はだんだんと劣化していきます。
故人のことをよく知る人が元気なうちに、遺品を適切に整理してあげることが、本当の意味で供養になるのではないでしょうか。

「もの」を処分しても、故人との思い出がなくなるわけではありません。
遺品を放置することのほうが故人に対して失礼であると考えて、遺品整理に取り組むようにしましょう。

忙しい、故人の家が遠いなど物理的に時間が取れない

物理的な理由で、遺品整理が進まずに大変という事もあります。

最近では、故人の自宅と遺族の家との距離が遠すぎて遺品整理ができないという問題が増えてきています。
お子さん方が仕事のために都心などに住み、親世帯が田舎にいるようなパターンです。
そのため、いざ親の遺品整理をしなくてはならない状態になってしまっても、距離が遠すぎてなかなか遺品整理ができないということが起こってしまいます。

また、遺品整理は1日で終わるものではなく、完全に終了させるまでには何日もかかってしまいます。
遺品を自力で整理できる気力や体力を持っている世代は、働き盛りの世代です。
平日は仕事、休日に遺品整理などという状態になると、どうしても作業が長引いてしまいます。
また、せっかくの休日にも休養をとれず、大変だと感じてしまうのです。

何から手を付ければいいかわからない

遺品整理は、一生に何度も経験することではありません。

整理整頓が得意でも、人の一生分の持ち物となれば遺品はそれ相当の量があります。
ものが多くて、途方に暮れてしまう場合もあるでしょう。
そのために、「何から手をつけたら良いのか分からない」という状況になってしまうのです。

ゴミが自由に捨てられない

遺品を処理する場合には、一般ゴミに出せない不用品もたくさん出てきます。
そのようなゴミを処分する場合、自治体の粗大ごみの回収に頼ることが多いです。
しかし自治体の粗大ゴミの回収は平日のみの対応の地域が多く、平日にお仕事をしている方にとってはゴミを処分することもできません。

またゴミの分別回収が進んでいることにより、一般ゴミであっても一気に捨てることはできません。
決められた曜日の朝に、出す量を見極めながら小まめにゴミ出ししていくだけでも時間がかかります。

このように、ゴミの処分だけ考えても困難が予想されてきます。

遺品整理はいつからするのが最適か

いろいろと大変な遺品整理ですが、「いつから手を付ければいいのか?」と迷ってしまう方も少なくありません。

一般的には「四十九日の法要を終えてから遺品整理をする」というのが目安になりますが、遺品整理には決まった時期はありません。
遺族の方の気持ちの整理がついた時に遺品整理をすることが、一番良いことかもしれません。

ただし、故人が賃貸物件に住んでいた場合はのんびりしていられません。
遺品を整理して退去手続きをしないと、どんどん家賃が発生してしまいます。

また、故人の遺品によっては相続税がかかる場合もあります。
相続税の申告期限は、「故人が亡くなってから10ヶ月以内」です。
申告漏れがあるとペナルティが課せられてしまうので注意が必要です。

大変な遺品整理をスムーズに進めるためには?

大切な人が亡くなったショックも癒えないうちに、場合によっては急がなければいけないこともある遺品の整理に対して、「大変だ・面倒だ」と感じるのはごく当然のことです。

それらのストレスを少しでも軽くするには、

①スケジュールを決める
②遺品を仕分ける
③適切に整理する

ことが必要になってきます。
これらをしないで見切り発車で始めてしまうことで大変さが増してしまうこともあるので、注意が必要です。

また自分自身でどうしようもない場合には、遺品整理業者に依頼をして一気に作業してしまうという方法も検討してみてください。

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