遺品整理業者と不用品回収業者の違いとは？

身内が亡くなった際、家の片付けを外注したいときに利用されるのが、遺品整理業者や不用品回収業者です。

この2つのサービスはどちらも、不要なものを処分するという面では共通していますが、サービス内容に違いがあります。

そこでここでは、遺品整理業者と不用品回収業者の違いやそれぞれのメリット・デメリットなどについて解説します。

遺品整理業者とは？

その名の通り、「遺品」を整理・処分してくれるのが遺品整理業者です。
遺品整理業者は故人の遺品を必要なものとそうでないものに分け、不要なものは処分もしくは買取をしてくれます。

一般的に遺品整理業者は数人で家・部屋に入り、依頼人の指示に従って遺された物の整理や仕分けを行います。
依頼人が不要と判断した物で買い取れる物は買取り、作業代金から差し引いてくれます。
また仏壇など処分に迷うものは代わりに供養やお焚き上げをしてくれます。

孤独死の場合の部屋の清掃（特殊清掃）や、ごみ屋敷の整理などにも対応してくれます。

※対応内容は業者により変わります。

作業内容が広範囲に渡るため、料金は高額になる傾向があります。
そのため自分で整理する時間がない、賃貸のため早く退去しないといけない、遠方で自分が行けないといった場合に利用されることが多いようです。

不用品回収業者とは？

遺品かどうかにかかわらず、依頼人が不要と判断したものを引き取り処分してくれるのが、不用品回収業者です。

依頼人から「要らない」と言われたものを回収して処分するのみで、遺品整理業者のように家の中に入り、遺された物を遺族に確認して整理処分するという業務は行いません。
家の中に入るのは回収するものが大きくて外に出すのが難しい場合などで、基本的には家の中に入らずに家の外に置かれている不用品を回収して作業終了となります。

また不用品回収業者は供養やお焚き上げを行いません。

不用品を回収するだけなので、遺品整理業者に比べると費用が安くなる傾向があります。
まだ使うことができる家電などに関しては買い取りも行っており、不用品回収にかかった金額を買い取り額で相殺することもできます。

一言で不用品と言っても、ごみの分別が進んだ現代では捨てるのも手間がかかります。
ごみ収集とのタイミングが合わず、いつまでたっても家からゴミを無くせないといったこともありえます。
そういった手間を一括で引き受けてくれるのが、不用品処分サービスを利用するメリットです。